ペースメーカー、ICD使用者へのAED注意点

ペースメーカー、ICD使用者へのAED注意点

私たち人間の心臓は1日に約10万回、収縮と弛緩を繰り返し、
正常なリズムで動いています。

人間が生きている間、心臓は絶え間なく収縮と弛緩を
繰り返しています。

この収縮と弛緩を常に正常なリズムで行っていれば、
問題ないのですが色々な原因でこのリズムが狂います。

心臓が正確なリズムで収縮するためには、
心筋の細胞が電気的に活動しなければなりません。
この活動を指示する電気は、最初に心房の一部でつくられ、
刺激伝導系と呼ばれる電気を伝えるシステムで
心房から心室へと伝えられます。
この時、電気が流れる方向は
必ず一つの方向でないといけません。

これが狂うと不整脈を発生します。

成人の安静時心拍数は一般に毎分50〜70回(bpm)ですが、
30〜40回 (bpm)を徐脈と定義されます。

この心拍数が遅くなる、徐脈の主な原因は、
電気を作る機能が悪くなる場合と
電気の通りが悪くなる場合があります。

電気の通りが悪くなる多くの場合、心房と心室の間で生じ、
房室ブロックと呼ばれています。

この徐脈に対する治療で最も有効で確実な方法がペースメーカーです。

反対に、心拍数が100bpmを超える状態を頻脈と言います。
頻脈は多くの場合、心臓の中で電気が異常に早くつくられるか、
異常な電気の通り道ができて電気の空回りが起こるために発生します。

心因性の場合は、安静にするなどしていると落ち着きを取り戻しますが
疾患性の場合、心室頻拍、心室細動といった重大な頻脈となります。

心室頻拍、心室細動などの致命的な頻脈を治療する方法として、
植え込み型除細動器、ICDと呼ばれるものが用いられます。

これらのペースメーカー、ICD使用者へのAEDを行う場合は、
注意することがあります。

このペースメーカーやICDを植え込んでいる人に、
AEDを使用する場合は、ペースメーカーやICDから
約3センチ位、離れた場所にAEDパッドを貼る必要があります。

これは、ペースメーカーやICDの上から
AEDを行ってもペースメーカーやICDに電流が妨げられて、
効果が得られないからです。

では、どうやってペースメーカーやICDが植え込んであるかどうか
探せばいいのでしょうか。

これらの機械を埋め込んでいる場所は、膨らんでいます。
触れば、硬く、こぶのような感じです。

倒れている人がいれば、観察が大事ですが
AEDを行う場合は、こういった部分の観察も大事です。

とにかく、胸を触って違和感を感じる部分があれば、
その部分を避けてAEDパッチを貼るようにするといいでしょう。

タグ

2008年3月26日|

カテゴリー:AED知識, 救命方法