狭心症の治療パッチ使用者へのAED注意点

狭心症の治療パッチ使用者へのAED注意点

通常に生活していた人や普通に歩いていた人が
突然、あなたの目の前で倒れてしまう。

そんな光景を想像したことがあるでしょうか?

恐らく、あまり想像した人はいないでしょう。

しかし、このように突然、人が倒れてしまうことは
想像していなくてもあなたの目の前で
起こってしまう場合があります。

これは、事故であったり、心臓の病気だったりします。

事故は防ぎようがないですが心臓の病気の場合は、
ある程度、予防できますのでご自身やご家族に
心臓病の方がいたら、注意が必要です。

その心臓病の中でも突然、発作が起こり、
意識がなくなり、倒れてしまうのが狭心症です。

狭心症とは、心臓に血液を送る血管が一時的に詰まって、
心筋が酸素不足になり、胸の痛みが起こったり、
胸が締めつけられるような感じがしたり、
動悸が起こったりといった症状があります。

狭心症の患者さんには、狭心症予防のため、
胸にパッチと呼ばれる貼付薬を貼っている方がいます。

このパッチの多くは、ニトログリセリンの製剤で、
末梢の血管を広げることにより心臓へ戻っていく血流量を
減らして心臓の負担を軽くする効果があります。
また、心筋を養う血管(冠血管)も拡張して、
心筋に酸素や栄養分を十分に送り届ける効果もあります。

ですが狭心症予防のパッチを貼っていても、
心臓が活発に動いて心筋が多くの血液を必要とする
運動時に狭心症が起こったり、
日常の生活の中では、重い荷物を持って歩いたり、
坂道や階段を上がったり、急いで歩いたりした時に
突然発作にに襲われます。

軽い場合は数分、安静にしていれば治まりますが
最悪の場合、心停止を起こして命を失ってしまいます。

ですから倒れている人がいる場合は、
すみやかにAEDを行わないといけません。

心停止を起こした場合、
3分以内に心肺蘇生法などの応急措置をしないと
脳に酸素が届かなくなり、脳細胞が壊死しはじめ、
生命に危険が及びます。

脳へ血液が10秒流れないと意識がなくなり、
身体にけいれんが起こるようになります。
1分以上、脳へ血液が流れないと脳に何らかの障害が残り、
そして脳への血液の流れが3分以上ストップすると
脳が重大なダメージを受けます。
幸いに一命を取り留めたとしても、
脳細胞が死んでしまうことによって
意識が戻らない植物人間状態になることもあります。

心臓発作起こして倒れた人を見つけ、
すぐに救急車を呼んだとしても、
救急車到着までには平均で6分以上かかります。

ですから倒れた人の周りにいる人が
迅速かつ正確な心肺蘇生法を行えるかどうかが、
倒れた人の命や回復後の明暗を分けるといってもいいでしょう。

特に身近に心臓病をお持ちの方がいる場合は、
万が一のために心肺蘇生法を学んでおくほうが安心です。

そして心臓病の中でも先ほど述べた、狭心症のパッチを
している方にAEDをする場合は注意することがあります。

AEDのパッドを貼り付ける時に狭心症のパッチを見つけたら、
出来るだけ剥がして下さい。

狭心症のパッチを貼ったままだとAEDをしたときに
軽い火傷をしてしまう場合があります。

とはいえ、なかなか冷静な状態ではないですし、
迅速な行動が重要ですので肌色で大きさも小さく、
見つけにくいパッチを絶対に探さないといけないと
いうことはありません。

軽い火傷と命が助かることを天秤にかけると
命が助かる方が重要です。

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2008年3月26日|

カテゴリー:AED知識, 心肺蘇生法, 救命方法