緊急蘇生ガイドラインを覚える

緊急蘇生ガイドラインを覚える

あなたは、『救急蘇生ガイドライン』というものを知っていますか。
『救急蘇生ガイドライン』は、救急心肺蘇生の手順や指針が書かれたものなのですが、
今までは国や地域によって、
あるいは病院などによって緊急蘇生のやり方が色々だった方法を、
世界中で統一させるために、作られた、文字通り緊急蘇生の指導書です。
日本でAEDの一般市民の使用が許可されたのも、
この『救急蘇生ガイドライン』の影響を強く受けています。

最初の『救急蘇生ガイドライン』が作られたのが2000年で
そして、現在のガイドラインは2005年版になり、
2000年のガイドラインより色々変わっています。

この5年の間にどのような点が変更になったのかといえば、
まず、一番注目される大きな変更点は
一次救命処置と言われる心臓マッサージと人工呼吸の回数と割合です。
今までは心臓マッサージが15回、人工呼吸が2回でしたが、
これが心臓マッサージが30回、人工呼吸が2回に変更になっています。
そして、AEDの電気ショックを一度行った後に反応がなかった場合は、
この心臓マッサージ30回、人工呼吸2回を
合計5サイクル行うこととなりました。
今までは、一度のAEDの電気ショックで反応がなければ、
AEDの使用を3回まで続けても良いという事でしたから、
2005年の改訂でいかに一次救命処置の重要性が分かると思います。

さらには、心臓マッサージの重要性も高くなっています。
心臓マッサージは新生児以外できるだけ早期から十分な強さと十分な回数が
絶え間なく行われることが重要で、
2分間続けること。が記されています。
このガイドラインには『ヘルスケア・プロバイダー向け心肺蘇生ガイドライン』というものもあります。
ヘルスケア・プロバイダとは、職業上、傷病者に対応する可能性が高く、
公衆の健康管理にある程度の責任を負っている人のことを言います。
ガイドライン上の勧告では、
警察官、消防官、スポーツインストラクター、警備員などが
ヘルスケア・プロバイダにあたり、
これらの人たちは、市民救助者以上の蘇生スキルが必要とされています。
ヘルスケア・プロバイダーは医療従事者だけではありません。
『ヘルスケア・プロバイダー向け心肺蘇生ガイドライン』は、
ヘルスケア・プロバイダと言われる人たちが一般人に救助法を教えるための指導書になります。
この『ヘルスケア・プロバイダー向け心肺蘇生ガイドライン』でも、
やはり心臓マッサージの重要性が挙げられています。
心臓マッサージを伴わない人工呼吸だけの救助法を
教える事のないようにこの『ヘルスケア・プロバイダー向け心肺蘇生ガイドライン』で注意してあります。
この事から見ても分かるように、
心肺蘇生には心臓マッサージ・人工呼吸・AEDの3点セットが不可欠で
必ずこの3点セットを覚えなくてはいけないという事になります。
ただ、人工呼吸は心臓マッサージより重要性は低く、
場合によっては人工呼吸なしの2点セットでも実際は問題ありません。
この『救急蘇生ガイドライン』は、こちらで紹介していますので
興味のある方はお求めになって下さい。
できれば一家に一冊、常備されることをお勧めします。

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2008年1月30日|

カテゴリー:AED知識, 人工呼吸, 心肺停止, 心肺蘇生法, 救命方法, 救急,