AEDを使用しないための子供に対する事前保護

AEDを使用しないための子供に対する事前保護

最近は、かなり増えてきましたが子供たちが
通う学校には、使うことがない方がいいのですが
必ず、緊急事態に備えて、
AEDを設置して欲しいと思うのは、
保護者なら当たり前の考えだと思います。

それはなぜかといえば、
こういうニュースを聞いたことがあると思いますが
野球のボールが胸部を直撃して
心停止に陥り、AEDで蘇生したということを。

このボールの直撃で心停止した状態は、
心臓しんとうといわれています。

これは、野球だけに限らず、
特にスポーツをしている時に起こりやすいです。

というのも子供はまだ、発育途上にあり、
心臓を保護する、胸郭の発達が未熟であるために
心臓しんとうを起こしやすいです。

しかも胸への強い衝撃だけでなくても、タイミングの悪さなど
重なると弱い衝撃でも心臓しんとうを起こします。

軟式ボールでのキャッチボールでも心臓しんとうを
起こした事例があります。

そして比較的大きくて柔らかいサッカーボールでは、
発症しないといわれてきましたが
2005年にフィジーでサッカーのゲーム中に
心臓しんとうがおこった事例も報告されています。

ですから心臓しんとうは、野球だけをやっている子供だけではなく、
子供であれば誰でも起こる可能性があるということを知っておいて下さい。

では、なぜ心臓しんとうが起こるのでしょうか?

これは、色々な条件がタイミング悪く、
重なってしまったときに起きます。

では、その条件とはどのようなものでしょうか。

私達の心臓は、収縮を繰り返して全身に血液を送り出しています。

その心臓の収縮のための筋肉の興奮が終わり始める時で、
心電図上でT波の頂上から15-30msec(ミリ秒:15-30/1000秒)前の
タイミングで心臓が縮み終わった瞬間に衝撃が加わると
致死的不整脈(心室細動といって、心臓の筋肉が痙攣している状態となり、
心臓は収縮できず血液を送り出せません。つまり心臓が停止している状態)が
発生し、心臓しんとうを起こすと言われています。

もちろん、腕やお尻など胸以外の場所に
衝撃が加わっても心臓しんとうにはなりません。

当たり前のことですが
これが次の条件になります。

胸部への衝撃、特に心臓の真上付近が危険といわれています。

この条件が重なることにより、心臓しんとうが起こると考えられています。

そして心臓しんとうを起こすとAEDを使わないと
まず蘇生できません。

これらの点を踏まえ、学校や子供がスポーツする場所に
AEDの設置は、不可欠といえます。

昔から「頭を打つと危ない」と教えられてきましたが
これからは胸を守るということも教えられていくべきでしょう。

特に野球をしている子供達には、これからはヘルメットだけではなく、
胸を保護するパッドをつけるルール作りが必要でしょう。

しかしルールが出来るまで待てませんので
保護者の責任において胸部保護パッドを装着させるように
して下さい。

胸部保護パッドは、5000円程度で上半身全体を覆うタイプや
心臓の部分だけ保護するタイプがあり、スポーツ店などで
販売されています。

ネットで購入できる胸部保護パッドをまとめておきましたので
関心のある方は、こちらを御覧下さい。

そして野球において当然のことのようにいわれてきた、
胸でボールを受け止めるということも止めさせる必要があります。

指導者によっては、反対されることもあると思いますが
大切な子供の命を守るためですので心臓しんとうの危険性を
説明し、粘り強く指導者と話し合って下さい。


子供達が安心して楽しくスポーツを続けるためにも
保護者は胸部保護パッドで事前保護をし、
子供たちを指導する、チームやクラブでは、
AEDを用意しておくことが不幸な事故を避けるために
望ましいと思われます。

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2008年2月 4日|

カテゴリー:心肺停止, 心臓しんとう